誰でもない男の裁判

4794927428.09.LZZZZZZZ.jpg

A.H.Z.カー「誰でもない男の裁判」を読んだ。

面白かった。世界初の短編集らしい。エラリー・クイーン・ミステリマガジン入選作などがおさめられているらしい。

収録タイトルは、

・黒い小猫
・虎よ!虎よ!
・誰でもない男の裁判
・猫探し
・市庁舎の殺人
・ジメルマンのソース
・ティモシー・マークルの選択
・姓名判断殺人事件

どれも面白かった。特に「誰でもない男の裁判」「ジメルマンのソース」が良かった。

不思議な短編だ。ミステリーというよりは文学か。翻訳も良い。
なんか大人向け童話を読んでいるような感じだった。

あとどれもこれも、短い時間内で終わっているのが面白かった。芝居だったら一幕もののような。
事件が起こっても一瞬で解決したり、事件がなくても綺麗に物語がまとめられて、面白く読めたのでした。

うーんどうだろう。もし本屋で見つけたら、読んでみることをおすすめします。「ジメルマンのソース」を立ち読みして興味があったら、価格は高めだが買うがいい。

ちなみに俺は図書館で見つけた。

寡作だそうで、たくさん読めないのが残念だ。作者は故人だし。

 

誰でもない男の裁判
A・H・Z・カー 田中 融二

クライム・マシン どんがらがん
by G-Tools

関連記事

そして扉が閉ざされた 岡嶋二人「そして扉が閉ざされた」を読んだ。 なかなか面白かった。 男女4人がシェルターに閉じ込められる。その原因が、ある女性の自殺に関係してるの...
戦争が終り、世界の終りが始まった フィリップ・K・ディック「戦争が終り、世界の終りが始まった」を読んだ。 これは前に読んだことがある。 数ヶ月前、つくばに行ったときの話のなかで、...
横道世之介 吉田修一「横道世之介」を読んだ。 これは面白かった。 ぜひ人に薦めたい本。 横道世之介という主人公の19歳の大学一年の一年間を綴った作品だ...
新宿熱風どかどか団 また椎名誠「新宿熱風どかどか団」を読んだ。 このシリーズの中では一番あっさり目という感じの本作だけど、それでも楽しさが伝わってくるよねえ。 いろ...
空飛ぶタイヤ 池井戸潤「空飛ぶタイヤ」を読んだ。 面白かった。 フィクションであり、小説であり、ですが。でもこれは、2004年の「三菱ふそうリコール隠し」のこ...
長崎乱楽坂 吉田修一「長崎乱楽坂」を読んだ。 実に吉田修一的だった。 これは代表作っぽいんですが、題名が面倒くさそうなので(なんという偏見)、読まないでいた...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です