愛は静けさの中に

「愛は静けさの中に」を観た。

ウィリアム・ハートとマーリー・マトリン。この映画は有名だろうけど初めて観た。マーリー・マトリンが実際に耳が聴こえない女優で、耳が聴こえない役を演じて、アカデミー主演女優賞を獲ったということは知ってた。でもどういう映画なのかは知らなかった。

まさかサスペンスじゃないよなあと思った。でも題名からして(この系の題名は本当に、どれがどれだかわからなくなるんだよ)、どうも愛がありそうである。

マーリー・マトリンが演じた舞台の映画版。聾学校に赴任してきたウィリアム・ハートは割りと熱くて、手話のみではなく発声技術を高めてハンディキャップを乗り越えていくべき論で指導する。そこで働くマーリー・マトリンは違う考えで反発する。
反発しあいながらも惹かれあって付き合って、でも喧嘩したり…といった具合。

わりと二人の間の障害は二人の間の問題であり、例えば歴史的な悲運で二人の運命が引き離されたり、偶然の不幸の交通事故で二人の運命が狂ったり、という話ではないのだ。

どうしたら君はわかってくれるんだ、いいえ貴方は何もわかってないわ、というような、ちょっと面倒なやり取りが延々と繰り返される。何で延々と繰り返されるかって、二人は序盤であっさりと結ばれるからだ。
この映画の主題は、やはり耳が聴こえる人と耳が聴こえない人の間で、どういったコミュニケーションがあるか愛があるか、というあたりだ。だから二人が結ばれるところはあっさり風味である。

映画から伝えたいことは理解できなくもないんだが、いかんせん長いと思った。マーリー・マトリンの演技については、主演を獲るかっていうのは正直微妙だと思った。むしろウィリアム・ハートの演技のほうが真実味があって(ウィリアム・ハートの手話がナチュラルかどうかはわからないわけですよ)、こっちに賞を獲らせるべきじゃないかと感じた。前年に受賞しているので獲れなかったのだろうか?

つくづく「愛は云々」系のタイトルは損をしていると思う。

 
1986年(第59回)アカデミー賞
作品賞ノミネート
主演男優賞ノミネート(ウィリアム・ハート)
主演女優賞受賞(マーリー・マトリン)
助演女優賞ノミネート(パイパー・ローリー)

 

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