レヴェナント: 蘇えりし者

「レヴェナント: 蘇えりし者」を観た。

監督脚本はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。音楽は坂本龍一。主演はレオナルド・ディカプリオ。共演はトム・ハーディ、ドーナル・グリーソン。

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥにアカデミー監督賞をもたらし、レオナルド・ディカプリオに悲願のアカデミー主演男優賞をもたらした。「タイタニック」から20年近く、ようやく主演男優賞を獲ったことが話題となった。

映画からは血なまぐさい匂いしかしてこないような作品内容だが、時代背景はアメリカの西部開拓時代だ。よくある西部劇のイメージは、ネイティブ・アメリカンを追って馬で駆けて、銃をぶっ放して天候はよく快晴で見渡すと地平線だらけ、という感じ。だが本作では草木が鬱蒼と茂る川から物語が始まり、全編にわたり雪風景なのである。

とにかく極寒の地。

そこで毛皮ハンターの一味になって案内役をやっているレオナルド・ディカプリオが熊に襲われて瀕死となる。彼をそのまま連れていくには限界があり、隊長のドーナル・グリーソンは誰かレオナルド・ディカプリオを看取ってほしいと提案。トム・ハーディがお金をもらって請け負う。
しかしトム・ハーディはレオナルド・ディカプリオの息子を刺して逃亡。レオナルド・ディカプリオも死んだかと思われたがそこから復活。サバイバルをして生き残り、ただ復讐のためにトム・ハーディを追う…というような話。

ダークな世界でダークな話である。
なおかつ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥの近作の趣味なのかどうか、特殊なカメラワークを駆使している。どうやって撮影したのだろうというトリックアートを観ているかのようなカメラワークが続く。
ワンショットなんだが普通は撮影不可能だろうという場面だったり、CGが驚異的だったり。

少し技術が先行している気がしないでもないのだ。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」もワンショット(に見える感じ)で最後まで続くという作り方が、映画に対して貢献してたかというと微妙だ。この「レヴェナント: 蘇えりし者」だって、別にそんな映画撮影技術オタクみたいなことやらんでもストーリーと熱演でじゅうぶん大作なのだ。なんで素直に作らないんだろうと不思議になる。

レオナルド・ディカプリオは納得の主演男優賞受賞だと思います。ただただ、気迫じゅうぶんでした。

2015年(第88回)アカデミー賞
作品賞ノミネート
主演男優賞受賞(レオナルド・ディカプリオ)
監督賞受賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)

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