ミッシング・サン

「ミッシング・サン」を観た。

オリヴィア・ワイルド主演。ほかにルーク・ウィルソン、ジョヴァンニ・リビシ、ジョン・レグイザモ、ジュノー・テンプル。

何気に個性的なキャストをやたら集めたって感じだ。正直、めちゃくちゃ期待が高くなる。

冒頭で「ああーーー」と思った。そうか、ミッシング・サンのサンは太陽じゃなくて息子なんですか。そうか。もうてっきり失われた太陽的な感じから、なんか人種差別の映画とか監禁とか、はたまた裏社会の抗争とか、そういうのを想像したよ。もう前情報をいっさい無しで観るもんで、なるほどなあ、サンは息子か。

ということで、冒頭でいきなり息子が行方不明になってしまう。それで月日が流れ、憔悴したオリヴィア・ワイルド。夫(警官)のルーク・ウィルソンとの夫婦間も冷えに冷え切っている。
全体的にオリヴィア・ワイルドの喪失感をガンガンに推してくる作品です。その周辺エピソードとして、ルーク・ウィルソンの弟でやや感受性の強すぎるジョヴァンニ・リビシとか、ルーク・ウィルソンが苦情の通報で駆けつけたら住人のジュノー・テンプルから誘惑されるとか、よくわからないのも織り交ぜながらオリヴィア・ワイルドの寂しすぎる日常を伝えてくる。

そういえばルーク・ウィルソンは家族を失った人が集うグループ・セラピーに参加するのだがそこで知り合ったジョン・レグイザモは「もし犯人が出所してきて、そいつが電車の待ち行列でホームに立っていたら俺は迷わず突き落とすだろう」とか告白して、ルーク・ウィルソンがよっしゃデータベース調べたると情報をジョン・レグイザモに渡すと、いやそんなこと出来ないだろと及び腰になったりするエピソードもよくわからなかった。

個性的なキャストもオリヴィア・ワイルドの周辺で手持ち無沙汰な感じなのです。

そしてオリヴィア・ワイルドはというと、子供を失った焦燥感とか空虚とか、そういう表現はかなり秀でていたと感じた。もともと笑顔より悲しみが似合うところもある。あまり出演作に恵まれていないと思うが、立派すぎる名前にふさわしい作品がやってきたなという印象。

最後、ゾウのところで終わるのは悪くないと思いますよ。あれで綺麗に締まってるんじゃないですかね。世の評判は散々のようですが、そんなの気にしなくていいと思う。