ロブスター

「ロブスター」を観た。

ヨルゴス・ランティモスという人の監督脚本によるもので、アカデミー賞にはノミネートされないがカンヌ映画祭のほうではパルム・ドールにノミネートされて審査員賞は受賞している。

同監督の前作が評判だったようで、そのせいか出演も豪華。
主演はコリン・ファレル。レイチェル・ワイズがヒロイン。他にジョン・C・ライリー、ベン・ウィショー、レア・セドゥ。

レイチェル・ワイズのヒロイン性って凄いんだなあと思う。ずっと一線だしずっとヒロインやるなあと。なんでしょう。受けがいいんでしょうなあ。

設定はかなり突飛である。

近未来が舞台で、独身者は郊外のホテルに強制的に連れてこられた。ここで45日以内に配偶者を見つけられないと、なんと動物へ姿を変えられてしまう。主人公コリン・ファレルは何になるのかあらかじめ宣言しておくのだが「ロブスター」と口走る。だからタイトルが「ロブスター」なのだと思う。なんだそれは…

で、無理やりに配偶者になりそうな人を見つけるもうまくいかず、ホテルから脱出して独身者がひっそりと暮らす森に逃げ込む。そこの人々にはリーダーであるレア・セドゥが恋愛禁止と決めて秩序が保たれていたが、コリン・ファレルは出会ったレイチェル・ワイズに惚れてしまい、レイチェル・ワイズも性欲の抑えがきかなくって悶々とする…という話。

ずいぶん突き抜けた設定である。少子化対策を突き詰めていくとこういう妄想になるんだろうか。よくわかりません。

とにかく強制的に伴侶を作るにはコミュ障ぽいコリン・ファレルが、自主的な性欲が絡んでくるとアニマル化するという、人間の本性を鋭くとらえるようでもある。かなり好意的に観て、だが。

独創的な映画には、コリン・ファレルやジョン・C・ライリーは最適なキャスティングに思えた。レア・セドゥはさっぱりわからなかった。レア・セドゥの魅力をちゃんと活かせよと思った。