ER 第15シーズンを観終わった

ER第15シーズンを観終わった。ついこの前に観終わったばかりなんだが、観終わってみると「第1シーズンの頃が懐かしくってもう一回観てみたいものだな」とか「第2シーズンのあのロス先生が大活躍するところをもう一回観てみたいものだな」とかいう気持ちになり、第1シーズンを観てみると止まらなくなり、ついにもう一回第15シーズンを観終わるに至ったのであった。
4か月の間に15シーズンぶんを一気に観るのは、とっても大変なものだった。面白かったけど。

第15シーズンは、ER全体の総決算でもあり、15年ぶんのエピローグを担うシーズンでもある。そのため記念エピソードのような話が多く、シーズンを通した面白さは微妙ともいえる。しかし、これまでの懐かしい人が次々に登場するし、できれば続編が作られてほしいくらいの最後でもあった。

最終話については、詳細に注目しているページもご覧いただければと思う。


Tony Hale
隣人を救ってERに担ぎ込まれた、インスタントヒーロー。第15シーズン第1話に登場したほか、もう一回別の回でまた人を救って運ばれてくる。謎の男。


第15シーズン第1話「命は受け継がれて(Life After Death)」は衝撃的なシーズンスタートなのである。第14シーズン最後で救急車が爆破されるが、そこに同乗していたのはプラットだった。治療のかいもなく、プラットは死亡するのである。まー衝撃的なオープニング。プラットは次期ER部長だった(と後でわかる)が、カーターがいない間にERを支えた成長人物の一人だった。


Angela Bassett
新しいER部長として第15シーズン第2話から登場。いきなりレギュラー。これまでER部長やスタッフなどの要職にハリウッドスターなどがゲスト準レギュラーのように登場することはあったが、アンジェラ・バセットはレギュラーとして登場なのである。かつてERで子供を失った経験があることは後程明らかになるところである。


Shiri Appleby
ERインターン、Daria Wade役で第15シーズン第2話から登場。ゲイツに恋したり絡んだりちょっと揉め事の種をつくる。第1シーズン第1話に出演したShiri Applebyが、有名になってから最終シーズンに(別人役で)舞い戻ってきた。本人にしてみれば凱旋気分なのだろう。


Julian Morris
外科インターン、Andrew Wade役で第15シーズン第2話から登場。あ!ダリアと兄妹(姉弟?)(双子??)って設定だったのだな。これを書く段になって初めて気づいた。そうか第2話で仲良さそうな感じは、そういうことだったんだね。ニーラに指導を受けながらも、プレッシャーに押しつぶされそうになる若き医師。


Victor Rasuk
ERインターン、Ryan Sanchez役で第15シーズン第2話から登場。いつも奥さんに電話してる頼りなさげな目立たないサブキャラクターだったが、何気に最終話にまで出演した。


Emily Rose
ERインターン、Tracy Martin役で第15シーズン第2話から登場。エミリー・ローズって凄い名前だな。勝気でファッションにうつつを抜かす的な、わりと適当なキャラクターだったが最終話にも出演。


第15シーズン第2話「木曜は厄日(Another Thursday at County)」はプラット降板の後ということもあってか、ちょっと気合のエピソード。新キャラがたくさんいるところで患者が持ち込んだリシン(猛毒兵器)が拡散され、ERが汚染されそうになる。


すぐに専門チームが呼ばれて隔離されて…と、実にスピーディー。最後もビニールでトンネルが作られて外に出るようになってて、対策も実にスピーディー。日本の救急病院でこんなことになったりするんでしょうかね。


第15シーズン第3話「思い出多く…(The Book Of Abby)」では、アビーのスタッフドクター初日にして、降板の回。第13シーズンまであんなに順調そうだったアビーとルカだが、第14シーズンではひたすら暗く早くも夫婦の危機であった。ルカは実質降板状態だったのだが、この第15シーズン第3話にて、とうとうアビーも降板。


アビーがヘレエに連れていかれたところはERの秘密の場所らしく、そこの壁にはこれまでのERに出てきた人々のネームプレート(ロッカーの)が記念として貼られているのであった。なんという後付け。この絵は一瞬しか映らないが(後にニーラがERを去るときにも出てくる)、よくみればスタッフの遊び心が。

L. WOODWARD = Lydia Woodward
ERの最初期よりプロデューサー、脚本家として第12シーズンまで関わる。第6シーズン第13話「だれよりも君を愛す(Be Still My Heart)」など。

N. BAER = Neal Baer
ERの最初期よりプロデューサー、脚本家として第7シーズンまで関わる。第2シーズン第7話「地獄からの救出(Hell and High Water)」など。

B. AROLLO = Gandhi Bob Arrollo
スペルミスか?ERの最初期よりメークアップアーティストとして2002年5月の第8シーズンまで関わる。2002年10月に他界。

J. ORMAN = Jack Orman
第4シーズンから第9シーズンまでプロデューサー、脚本家、監督として関わる。第9シーズン第21話「夜が昼と出会うとき(When Night Meets Day)」など。

S. GEMMILL = R. Scott Gemmill
第6シーズンから第14シーズンまでプロデューサー、脚本家として関わる。第12シーズン第20話「天使のいないところ(There Are No Angels Here)」など。

SALAMUNOVICH
Mike Salamunovich(ユニット・マネージャー。2010年他界)、Teresa Salamunovich(プロデューサー)、Christopher Salamunovich(1999年他界。第6シーズン第1話「ウィーバーには かなわない Leave It to Weaver」にて「in memory of」としてクレジットされている)という具合に、SALAMUNOVICH一族はER以外でも音楽家など多数輩出する映画裏方集団のようです。


ルカも特別出演。設定としては二人で新天地で再出発ということである。ER中盤から後半にかけて中心人物であったルカとアビーが、最終話までいることができなかったという…ある意味ファンには残念なことではある。


Molly Price
患者の母親役で、第15シーズン第4話に登場。かつて第8シーズン第19話のクロスオーバー企画にてサード・ウォッチ側として出演したMolly Priceだが、ここでは別人役で再出演。


Shane West
レイ・バーネットが義足をつけてERに戻ってきた。第15シーズン第5話から数話再登場。あの去り際は何だったんだということもあり最終シーズンということもあり、元気でやってます的に収束させておきたかったのだろうか。ニーラに相変わらず未練ありで、最終的にはニーラはERを去りレイの元へ行くのであった。


Carl Weathers
患者の父親役として。「ロッキー」シリーズのアポロ役で有名なCarl Weathersだが、第15シーズン第6話でゲスト出演。しかし患者がボクサーでそれをやめさせたい父親トレーナー役とは…


Anthony Edwards
最終シーズンのスペシャルエピソードとして、第15シーズン第7話にグリーン先生の再登場。すでに脳腫瘍の治療を受けている時期という設定。Anthony Edwardsは変わらないなあ。最初からあの髪型だしなあ。


Laura Innes
同じく第15シーズン第7話にてケリーも再登場。ケリーは最終話でも復活出演する。Laura Innes本人は、ER降板後も監督で関わっていた。


Paul McCrane
やはり同じく第15シーズン第7話にロマノも再登場。顔変わったなあ…Paul McCrane本人は、やはりER降板後も監督で関わっていた。


Eriq La Salle
本編には登場しないが、Eriq La Salleは冒頭にてマイケル・クライトンの死についてスピーチする。Eriq La Salle自身はシーズン後半で復活出演する。


マイケル・クライトンがERの最終話を観ることは出来なかったのですねえ…合掌。第1シーズン第1話はマイケル・クライトンによる脚本だが、本当に面白いドラマだったと思う。


この第15シーズン第7話「医者よ 自らを癒やせ(Heal Thyself)」では、過去と現在のERが交錯する設定。アンジェラ・バセットの息子を失う事件を中心に描かれるのである。過去のパートでグリーン先生などが再登場するということで、この回は番組タイトルも昔のバージョンだった。それからジェリーも実に久しぶりの登場で、これがきっかけなのか、ジェリーも第15シーズン後半で復活する。


Stephen Spinella
過去、教え子にセクハラ疑惑があった教師という患者で、第15シーズン第8話に登場。サイモンが幼少時の辛い想い出話が引き出されるエピソードでもある。なかなか見ごたえあり。Stephen Spinellaも実に達者。


第15シーズン第9話「雪よ降れ(Let it Snow)」では、サムとゲイツのそれぞれの家族がみんなで同居してる様子が描かれる。ひたすら暗い前シーズンに比べて、この風景は実に穏やかでERに過去にもそんなに無かったものだ。これが続くかっていうとそうならないのだが。


アンジェラ・バセットとモリスは天候のため足止めに遭い、そこのステージをカラオケ化して盛り上がっていた。アンジェラ・バセットがわざとやってるのか定かではないが、結構痛めのパフォーマンスを披露する。


ゲイツはサラとアレックスにせがまれ、夜に遊びに行くのを許可してしまった。そのせいで車事故が起こってアレックスは重体となる。これがきっかけでサムとゲイツは同居を解消する方向に向かう。


Justina Machado
潜入捜査官が患者として第15シーズン第11話から数話登場。モリスの相手役として。Justina Machadoは第4シーズン第1話で出ていたが、ここでは別人役として。


この第15シーズン第11話「明日への不安(Separation Anxiety)」では、ゲイツがサムに捨てられた風でヤケ酒を飲んでいるところにダリアが通りがかる。ダリアは元々ゲイツを意識してたので、あっさりと一晩の関係になるのだった。ダリアの誘惑力が半端ないです。凄いよShiri Applebyは。


Alex Kingston
エリザベスが第11シーズンの降板以来、第15シーズン第12話にて復活登場。他に最終話でも登場する。ニーラの進路アドバイザー的な感じで面接官として出てくる。


この第15シーズン第12話「夢追い人(Dream Runner)」は、凝ったエピソード。ニーラが目覚めてから面接に行ったり患者を救えなかったりした話が何度も繰り返される。繰り返すうちに、事故を回避しようとしたりするが、回避できたり出来なかったり。次の回で患者は退院したりするので結局は救えたのだろう。変わった構成で力作。ニーラは第15シーズンは目立つことなく終わったので、このエピソードは最後の輝きっぽい感じ。


第15シーズン第13話「傷つけ合う愛(Love Is A Battlefield)」では、離婚しては再婚を繰り返す夫婦がERにやってくる。その様を見るにつけ、自分に照らし合わせていくサムとゲイツやサイモンとニーラなのであった。かなりERらしいエピソード。


William H. Macy
第4シーズンで出てこなくなって実に久しぶりに登場。第15シーズン第14話にて。運ばれてきた患者の後見をしてて、ERの昔話を披露するのだった。


Rance Howard
その運ばれてきた患者。認知症ながら救急救命の経験が時折フラッシュバックする。ERの始祖ということで凄い後付け設定ではあるが、ER全体のまとめとして必要だったのだろう。Rance Howardはロン・ハワードの父なので、つまりはブライス・ダラス・ハワードの祖父ということだろう。


というわけで、第15シーズン第14話「長く不思議な旅(A Long, Strange Trip)」では過去のERっぽい風景が描かれ、そこに登場するサムやサイモン、モリスやゲイツがヅラを被ったりしてる。このエピソードはミミ・レダーが久しぶりに監督。


Louis Gossett Jr.
頑固な患者として第15シーズン第15話にLouis Gossett Jr.がゲスト出演。延命拒否だったがゲイツが辛抱強く説得した。


Noah Wyle
第15シーズン第16話にて、カーターがいよいよ復活。ERで少し働かせてくれとアンジェラ・バセットに交渉してOKしてもらうが、実際にERで治療を行うシーンは少なめ。第12シーズンのときと同じくらい少ない出番だが、ラストに向けていよいよ盛り上がる。


この第15シーズン第16話「懐かしき我が街(The Beginning of the End)」は、いかにもなタイトルではある。僅か数年空いただけでカーターを知る者が少なくなっていたという設定。


このエピソード最後に明らかとなるのだが、カーターは透析を受けているのだった。ほんとに幸薄いカーターだ。


Amy Madigan
サムの母親でERに運ばれてくる。第15シーズン第17話にて。アビーもそうだが、どうして家族はみんなろくでもないのだろうか。


Judy Greer
第15シーズン第17話で怪我して運ばれてくる患者。これまで悪いことを一切できなかったがモリスがけしかけてベッドのタグを切らせたことから、羽目を外しだす話。


この第15シーズン第17話「あと6(T-Minus-6)」では、カーターの辛い人生が明らかとなった。そうそうソブリキに刺されて腎臓を失ったのだったね。それでアフリカにいるうちにもう一つ失ったのか。なんて人生なんだ。


残りエピソード数もわずか。この第15シーズン第18話「私たちのすること(What We Do)」では、ラスト前のボーナストラックのようなもので、受付たち脇役にスポットライトがあたる。フランクとジェリーで救急措置をしてしまったのは圧巻だが、あれは良いのか?


George Clooney
ジョージ・クルーニーも最終シーズンに花を添える。第15シーズン第19話に復活。ER出演中からビッグスターとなり第5シーズンにて降板、第6シーズンに一話だけ復活して以来だ。せっかく復活するのなら、グリーンやベントンと一緒に出てくりゃいいのにね…


Julianna Margulies
キャロルも同じく久しぶりの復活出演。ロスと同じ病院で仲睦まじく働いてる様子。顔変わったなあ…


Susan Sarandon
やや唐突だがスーザン・サランドンが第15シーズン第19話にゲスト出演なのである。臓器移植をするはずがためらう遺族の役。やはりジョージ・クルーニーはスターになったので相手もスターでなくてはならなかったのだろう。


こちらも唐突なんだがER側でアーネスト・ボーグナインがゲスト出演。最終話にも何故か出てくる。大物なんだろうが、この扱いは何だったんだろう。


この第15シーズン第19話「あの時再び(Old Times)」は、ジョン・ウェルズ謹製の力作エピソードだ。ロスとキャロルが遺族を説得して無事に臓器提供となり、サムとニーラが臓器を運び、心臓はシカゴカウンティのERに行きサイモンとニーラが気がかりにしてた患者(いったん心臓を取り出してしまってミスがあって戻せずバイパスに繋いだままだった)に届けられ、腎臓は別の病院に待機してたカーターへ届けられるのである。その相関図を知ることが出来るのは視聴者のみ、という趣向だ。
カーターはケムと結婚してたのか定かではなかったが、一応は結婚してて別居してることも判明する。


で、カーターの手術にはその病院に勤務してたベントンが立ち会うのである。ベントンは手術前のチェックを励行して、そのおかげでカーターは救われるという…この脚本は凄いね本当に。ジョン・ウェルズはとても良い仕事をし続けたと思う。


Maura Tierney
降板したはずが、なぜか第15シーズン第20話に電話越しに登場。アビーはいちおう平和にやってるようだが、なぜだかアビーの私生活って照明まで暗い。


この第15シーズン第20話「2499(Shifting Equilibrium)」では、ニーラが実質の降板ということで特別エピソードとなっている。私生活では妊娠していたらしく、実際お腹が目立ってる。


Tom Arnold
病院内のキャンプ(よくわからないが、入院してる子供たちが体育館みたいなところでお泊り会をするのか?)で、その引率として第15シーズン第21話に登場。映画出演多数のベテラン。


この第15シーズン第21話「気分は最高(I Feel Good)」では、ニーラはネット電話越しでの出演。次の最終話もそう。なのでクレジット上では最終話まで出たことになる。


まあ、第18話がサブキャラクターのボーナストラック、第19話が過去レギュラー同窓会、第20話がニーラ去る、という流れで、第21話はラスト前ということもあり、現ERメンバーの最終話的意味合いも大きい。モリスとゲイツがステージで歌ったり(ほんと歌が上手い)、エンディングっぽい感じ。


Sherry Stringfield
最終話にゲスト復活。あの降板の引き際は何だったんだということは一切触れず、カーターのクリニックにとことこやってくるのだった。


Thandie Newton
タンディ・ニュートンも最終話にゲスト復活。カーターの降板とともに消えたが、やはり憂鬱気味の雰囲気は変わらず。


Alexis Bledel
最終話にてゲスト出演?有名なんですかね。唐突にERの一員として勤務してます。


Hallee Hirsh
最終話にてゲスト復活。反抗期時代から始まり、グリーンとの和解やその後も反抗期でエリザベスを困らせたりとあったが、最終話ではまともになって医学生候補の見学者(一般の4年を終えて、これから医学専攻で4年やるかどうかの立場)として登場する。ほんとカーターとレイチェルでERの続編て出来ないんですかね。


この第15シーズン第22話「そして最後に(And in the End…)」は、最終話ということもあってか、CMを入れると120分もある特別拡大バージョンなのである。詳細は別ページにて注目してるのでそちらをご覧いただきたい。
全体的には、過去のレギュラーがぞろぞろ集まってカーターの新しいクリニックを祝ったりという感じで、そこにアビーやルカはいない。やはりカーターのERだったんだなあという感じ。

最終シーズンは、どうしてもセレモニー的なエピソードが多いことは否めない。もう少しモリスやサイモン、それとアンジェラ・バセットに見せ場があってもよかったのではないかとも思える。
15年も続いたドラマにして、平均的な面白さは担保され続けていた素晴らしい作品だったと思う。4ヶ月くらいの間に一気に15年ぶん観るのは疲れたが、またいつか観返すことがあるかもしれないなと思った。

 

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