サンバ

サンバ

「サンバ」を観た。

Samba

すべては観終わったあとに知ることだが、「最強のふたり」のタッグ再びということらしい。同作品のオマール・シーが主演。あとシャルロット・ゲンズブールがずいぶん枯れた感じ年齢不詳女性で、それから「預言者」「グランド・セントラル」で印象的なタハール・ラヒムが出演。

もうね、観る前の予想とまるっきり違うもので戸惑いました。てっきり題名からして、踊るサンバのことで、日頃なんだか満たされない人がサンバ教室でその熱気に出会って虜になってしまい、でも何故だか天性の素質がそれなりにあって、恋人も出来て、サンバ世界大会の地区予選みたいなところがハイライトになって、それで音楽と踊りって最高だな!で終わるような映画かと思ってた。

ぜんぜん違うのね。サンバっていうのは役名とは…

オマール・シーはフランスでずっと働いてる移民で、でも収容所に入れられてしまって強制退去を逃れたい身。ボランティアで働くシャルロット・ゲンズブールと色々あったりして、いろいろと大変なことがある毎日だけど負けないで生きていくぞ!みたいな作品なのだ。かなりざっくり書いたが、だいたいそういうことだ。

移民のシリアスさがずっとクローズアップされている。それなりの緊張感。そこに長期的な希望は見えず、犯罪者予備軍への転落もすれすれの毎日という感じである。これは相当に根深い世界だと思わされるし、何より観る前の予想とのギャップが激しすぎだった。予想は勝手な予想ではあるけれど。

タハール・ラヒムが良いですね。
基本的に前向きで、でもタフで抜け目ない移民。今まで観た作品だとシリアスなのが多かったので、こんなにニコニコとしたキャラもやるのだな。