ハーモニー・オブ・ザ・デッド

ハーモニー・オブ・ザ・デッド

「ハーモニー・オブ・ザ・デッド」を観た。

Extinction

ゾンビものである。ハーモニーというのは何だと思うが、ここでは町の名前なのである。だから実は良くわからない。

マシュー・フォックス(LOST)とジェフリー・ドノヴァン(バーン・ノーティス)のW主演である。もう数年前のことだが人気海外TVドラマで一躍時の人となった二人が、その後ぱっとせず、ここにきてあの栄光よ再びとばかり手を組んだ作品である。

冒頭はゾンビ映画ではお馴染みのオープニングでして、特に理由は明かされないが「すでにゾンビがそこら中にうろうろして人類の存在を脅かすほどで」あるという世界。
バスが襲われるシーンは緊迫感ありました。

それで若い女性が感染して救われず、そのそばに佇む男二人。そして話は一気に9年後になる。

9年経って、ジェフリー・ドノヴァンは9歳の娘と同居している。その家の向かいの家にはマシュー・フォックスが住んでいる。隣同士といった距離なのに、なぜか没交渉でお互いに干渉せずの関係になっている。
ゾンビはとっくに(食べるものがなくなって)絶滅したと思われていた。しかし、9歳の少女の目の前にアイツが現れて…という話。

けっこう作りこんだ世界観でした。なんか全編、風雪の薄暗い限界集落という感じのところに男たちは住んでおり、でもそれが何故かすべてスタジオ撮影感が強かった。合成してるっぽい。

やや雑な映像ではあるが、世界観や演者はそれなりのものだった。なぜ交渉が途絶えているのかっていうのも説明しっかりなされるし、娘という存在が媒介することで少しずつ日常が変化していく。しかし同時に絶望へも突き進む…といったストーリーで、なかなかに見ごたえあった。マシュー・フォックスの生き様を見せつけられ、ややジェフリー・ドノヴァンに不利であったように思うキャスティング。

すべて丸くおさまるハッピーエンドではないが、小粒ながら佳作を観たという気分にさせてくれた。ゾンビものなのに。