ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター

ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター

「ボブ・クレイン 快楽を知ったTVスター」を観た。

Auto Focus

2002年の作品。監督はポール・シュレイダーで、かつては「タクシードライバー」や「レイジング・ブル」の脚本である。最近だと「ラスト・リベンジ」を監督している。

主演はグレッグ・キニア。共演にウィレム・デフォー、マリア・ベロなど。

実際の事件を元にしている。ボブ・クレインという俳優がいて彼が殺されるまでの話だ。ボブ・クレインをグレッグ・キニアが演じる。

ラジオDJをやって人気が出たボブ・クレインだが新しくテレビドラマの仕事が舞い込む。難色を示したが周囲から薦められて出演。それが「0012捕虜収容所」というドラマで、これで人気を博しスターとなる。

しかし同時期から、撮影スタジオに自由に出入りする男、ウィレム・デフォーと知り合いになる。彼はソニーの仕事をしているフリーの技術者兼営業みたいな奴で、ソニーのビデオを広める仕事をしている。それでこのウィレム・デフォーに誘われるままに色々なところに連れていってもらったりビデオ撮影をアダルトな目的に使ったりと、ボブ・クレインはやがてそっち方面に思いっきり傾倒していく…という話。

ある程度の成功体験を得た男が、落ち目になったり、いつまでも「0012捕虜収容所」のイメージが抜けないでちょっとした金を稼いだり、でも女にとてもだらしないという生活。

本作ではウィレム・デフォーが殺害犯のように描いている。実際にそうだったのかは謎のまま。

グレッグ・キニアは前から加藤茶に似てると思ってる。本作ではドラムを披露しており、ますます加藤茶だった。
2002年という時代からか、性に溺れる主人公たちの描写は少しも過激ではなく、シリアスドラマなのかコメディなのか戸惑うほどであった。

ウィレム・デフォーの異常性っていうんですかね、ああ、そうなってしまったんだねという変化をうまく捉えていたかと思います。かたやグレッグ・キニアは基本的に器用なんだろうけど、こういう性に執着するところとは違う世界に生きてるというかね…どうしても加藤茶みたいに飄々としていて、映画的にリアリズムに欠けていた。

まあしかし凄い邦題だね。