ER 第12シーズンを観終わった

ER第12シーズンを観終わった。
カーターが去り、視聴者数が一気に落ち込みはじめるシーズンである。2,000万人の視聴者数を稼いでいたこれまでのシーズンに比べ、最終的には1,000万人まで半減するのである。

ゲストや印象的なエピソードなどをメモ的に書いておく。


Dominic Janes
アレックス役の役者交代で、第12シーズン第1話より登場。最終話までぽつぽつ登場する。万引きしたり火事を起こしたり困った行動にサムを悩ませて、更生施設(だったっけ?)に放り込まれたりした。久しぶりに登場したら身長がえらく伸びてた。演じるDominic Janesは、デクスターの子供時代も演じている。


こちらが第11シーズン最後のアレックス。シーズンまたぎ。


恒例だが、役者交代が起こっているので予告編も撮り直しされているわけだ。


この第12シーズン第1話「再会と別れと(Canon City)」のこの場面で、なんとスーザンの最終出番となっている。場面としてはプラットが後輩の指導に苦労してる会話だが、これ以後スーザンは出てこなくなる。第2話以降、クレジットすら外れる。降板ぽい雰囲気が一切なくERを去るのは非常に異色だ。後に、ケリーが「もうスーザンはERに戻らない」ということを説明するのだが、それだけ。設定としては前シーズンで終身在職権を得られなかったことで他所の病院で終身在職権を得て、そちらに移ったというような感じなのだが…


ルカとサムは急速にこじれる。アレックスを服役中のサムの元彼(つまり父親)に面会させるまではいいが、そこからルカとサムが険悪になっていく過程は、やや強引にも見える展開である。第12シーズン第2話「拒まれた新生児(Nobody’s Baby)」ではサムはルカの家を出ていってしまった。


Kristen Johnston
看護師長イブ役として第12シーズン第3話から数話出演。巨人で腕前も確かだが、我が強く衝突を起こし嫌われ者。カーターいない後のERテコ入れ人員補充という感じ。


Stana Katic
第12シーズン第4話から少しだけ登場。何年も昏睡状態の患者。しかし唐突に覚醒し、ルカと心を通わせたりして「レナードの朝」っぽいエピソードになった。でもまた昏睡した。Stana Katicは「ベルベット・スパイダー」とか。


John Leguizamo
第12シーズン第5話より、このシーズン限定ゲストとして出演。映画のチンピラ役といえばジョン・レグイザモが一番手であろう。カーターが抜けたスタッフ・ドクターの補充としてERに来た。腕は確かだが皆に馴染めず、私生活も問題を抱えてて最終的には精神を病んでいく迷走ぷり。もったいない使い方だと思った。達者だったんだけどねえ。


Kat Dennings
レイのお遊び相手として第12シーズン第5話から数話出演。実は14歳だったことがわかり、レイは非常に動揺するわニーラに気を使わせるはこの娘の父親に殴られるわで、ろくなことにならない。


第12シーズン第6話「夢の家(Dream House)」では、強権を発動しはじめたイブが、サムにヘレエの首切りを命じる。実際にはこの後の第8話でERを助けるためにヘレエは復帰するので、何ら体制は変わらないのだが。


John Stamos
トニー・ゲイツ役として第12シーズン第7話から登場。TVドラマ「フルハウス」で活躍したJohn Stamosだが、ERでは第12シーズンは2話だけ、第13シーズン第2話よりレギュラー昇格。最初はニーラの相手役として登場という感じだった。私生活では元軍人で友人の妻娘を保護している。もともと救急救命士で出演だがドクターとなりレギュラーに。当初は周囲と衝突しまくって憎まれ役の中でも相当個性は際立っていた。しかしすぐに牙は抜けて、ニーラの後はサムと同居することに。


C. Thomas Howell
第12シーズン第7話にてゲスト出演。誘拐犯として個性発揮。C・トーマス・ハウエルは有名だが名前と顔がいまいち結びつかない一人。


この第12シーズン第7話「誘拐犯(The Human Shield)」では、ルカとアビーのよりが戻る。


第12シーズン第8話「救出(Two Ships)」は力作エピソード。飛行機の衝突事故が起きるのである。


というわけで大惨事となった街中。ニーラは救急出動中、プラットも現場に駆けつけて治療にあたる。


ニーラはあまりに現実離れした衝撃で疲れ果てて帰宅するが、そこにいたのはガラントだった。ちょっとゲイツに心が揺れたニーラだったがガラントに再び傾く。


第12シーズン第9話「信じること(I Do)」ではジョン・レグイザモの決めシーンが炸裂する。HIVポジティブながら現代医療を拒否して出産し子供をエイズにした母親に対してジョン・レグイザモは大変な剣幕でキレまくる。


そしてガラントとニーラは唐突に結婚式を挙げるのであった。ガラントはこの後もちょいちょい出てくる。


Callie Thorne
ジョン・レグイザモの悩みの種、不倫妻。第12シーズン第10話より数話出演。この女とのトラブルから逃れてシカゴに流れてきたジョン・レグイザモであったが、女は追いかけてきてしまったのである。


Dahlia Salem
外科チーフレジデント、アルブライト役で第12シーズン第10話から第13シーズン最初まで数話出演。えらく美人が出てきたなあという感じだったが、半端じゃなく気が強い女傑で、モリスと激突する。ニーラを取って食いそうな目つきで見つめる。


この第12シーズン第10話「それはイブのこと(All About Christmas Eve)」では、イブが患者を殴り、クビになるのであった。殴ってもしょうがない患者だが、殴ったらおしまいだ。イブはERに確かに緊張感を与えたのだがねえ…もったいない使われた方でもあった。


また、アビーは妊娠したことをルカに打ち明けるのだった。


第12シーズン第11話「今でなければ(If Not Now)」では序盤にて、ジョン・レグイザモと情婦の困ったやり取りが描かれるのだが、これは今までのERからすると珍しいシーンであろう。ジョン・レグイザモはレギュラーではないのだが、このように私生活がちょいちょい描かれるのである。ジョン・レグイザモだから特別扱いというよりは、やはりキャラが立ちまくってたんだろうと思いたい。


Christopher Amitrano
ERにちょいちょい顔を出す警官として、第12シーズン第12話より登場し、第15シーズンまでちょっとずつ出演を果たした。警官枠もERでちょろちょろ入れ替わるが、この人は割と出演したほうではないか。看護師と結婚とかの警官をのぞけば、台詞もあったほうだろう。


この第12シーズン第12話「分かれた判定(Split Decisions)」では、この警官に血中アルコール検査で追い詰められた友人のため、プラットが何と自分の採決とすり替えるという違法行為を行う。この件は後を引く。


James Woods
特別ゲストのジェームズ・ウッズ。第12シーズン第13話にて。ERにはALSという症状で運ばれてくる。WikipediaのALSによれば、筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)という名前で、筋肉が衰え呼吸が出来なくなる難病である。


この第12シーズン第13話「身体と心(Body and Soul)」は、なかなかの良作。ジェームズ・ウッズはアビーを教えた先生であり、難病を発症した経緯でたびたびERに来ていたという設定で、過去と現在が交錯する。最終的には学生時代のアビーまで遡るが、医学の道をあきらめかけたアビーを励ますのがジェームズ・ウッズだったという話。なかなか凝ってた。


第12シーズン第14話「塵の神髄(Quintessence of Dust)」では、ジョン・レグイザモが困った情婦とドラッグに溺れてERを休んでるという、どうしようもない状態のときに情婦の夫が現れて撃たれる。急いでERに運んできて緊急手術になるという、ドタバタ。


そして一番最後では、唐突にアフリカ上空となり、そのヘリにはカーター君が乗っているのであった。第11シーズンで降板したカーターだが、第12シーズンで4話に出演するのである。ただしレギュラー枠ではなく、ゲストとしてクレジットされている。


第12シーズン第15話「ダルフール(Darfur)」では、再びアフリカエピソード。いや確かに力作だとは思うんですが…あれだねえ、カーター君主演でアフリカ編のスピンアウトとかあったのかもしれんね。


Armand Assante
サムのエピソードで、謎の金持ち紳士として第12シーズン第16話から次シーズンまで数話出演。住み込み看護師としてサムをスカウトする。かなり破格の待遇で。特別な関係に発展するんかと思いきや、そういうこともなかった。


この第12シーズン第16話「危うい状況(Out on a Limb)」では、ケリーが股関節の手術を受けることに。これまた唐突だが、いちおうちょっと伏線は張ってた。ケリーは第2シーズンの登場時からずっと杖をついていた。武器にするときもありましたな。


Shohreh Aghdashloo
運ばれてきた患者の母親。第12シーズン第17話のゲスト出演のよう。濃い顔だが、有名な女優なんですかね。テレビドラマに多数出ているようです。


この第12シーズン第17話「アメリカの幻想(Lost In America)」では、モリスが過去に精子を提供した結果の子供たちが登場し、モリスに4人の子供がいたことを知る。テンションのあがるモリス。だいたいどんなシチュエーションでもモリスは驚くほどポジティブなのである。


第12シーズン第18話「そぐわない相手(Strange Bedfellows)」では、聾唖の男性が警官に誤解され(犯人だと勘違い)暴行を受け、謝罪する警官に中指たてるシーンが印象的。


Diane Ladd
認知症を若干発症している患者役。第12シーズン第19話にて。アカデミー3回ノミネートの実力女優なのですよね…ダイアン・ラッドって人。ちょっと知らなかったんですが。


この第12シーズン第19話「逃げ場なし(No Place to Hide)」では、ケリーが杖を使わないデビューを果たす。これまで10年間くらい杖生活だったケリーだが、周りのスタッフは意外にも杖を使ってないことに気付かないのだった。杖=ハンディキャップが既に無意識化してたということだろう。結構深い。


また、モリスとアルブライトは衝突を繰り返していたが、やはりというか前フリは十分だったというか、勢いでセックスに至るのであった。でもアルブライトはいつの間にか消えたなあ。


そしてプラットはアフリカへ行っていた。少し前の血中アルコール検査のすり替えについて、罪悪感からルカに告白したプラットだったが(ERは割とこういう展開が多い。悪いことはきっちり清算されるか、または環境が変化したりして責任が無くなる)、ルカに軽い罰で済ませるかわりにアフリカ行きを命じるのであった。入国早々大変な目に遭う。


第12シーズン第20話「天使のいないところ(There Are No Angels Here)」は力作でしたねえ。アフリカ修業中のプラットだが、とんでもないピンチに巻き込まれる。いくら医療を志していても、こんな場所でやり通すのは大変だと思った。


第12シーズン第21話「悲報再び(The Gallant Hero and The Tragic Victor)」では、ガラントの乗るトラックが爆発する事故が。


ニーラの元にその訃報を知らせる使いがやってくる。というわけでニーラは速攻未亡人となったのである。ガラントは、降板が早かったが降板後もちょいちょいERに出演したりイラク特別編もあったり、それなりに見せ場があった。


また、このエピソードではジョン・レグイザモ演じるクレメンテの結末でもある。結局、情婦が撃たれてその犯人もつかまらず、いつも誰かに狙われている恐怖心が過剰になっていたジョン・レグイザモで、街中で突然キレてしまった。


ジョン・レグイザモは投薬されておとなしくなり、連れていかれるのであった…という終わり方。ちょっとどうなんだよ的な終わり方でもある。ジョン・レグイザモはカーターが抜けた後で、実に良い仕事をしたと思うんだが、ERスタッフとは全然馴染めなかった。難しい使いどころだった。


第12シーズンのフィナーレとなる第22話「21発の礼砲(Twenty-One Guns)」は、強烈なシーズンまたぎである。収監中のサムの元彼が重傷のためERに。見習い看護師が共謀していたりして、ここから脱走をはかるのであった。


サムが巻き込まれて、ルカがいち早く異変に気が付くが、やはり巻き込まれて注射を打たれる。筋肉が弛緩するものでそのままだと呼吸が出来なくなる、ということでサムは挿管だけでもさせてくれと懇願する。


そのままサムは連れていかれそうになるが、アビーに危険のサインを知らせる。バレてER内で銃撃戦になる。


ジェリーは被弾してえらいことに。


アビーも出血して誰にも気づかれず倒れこんでしまう。


隣の部屋でルカは気づいてたんだけど脱獄一味にベッドに縛られていたので何も出来ず。
というところでシーズンまたぎ。これはこれまででも相当に焦らすシーズンフィナーレですね。これで半年くらい待たされるのは大変だっただろう。

第12シーズンは、いくつか良エピソードがあったものの若干パワーダウンは否めないと思う。ジョン・レグイザモの使い方をミスったと思う。ああいう強迫観念のように持っていくのではなく、リーランド・オーサーのような配置をすべきだった。ジョン・レグイザモはやっぱり名脇役タイプなのである。

 

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