ER 第11シーズンを観終わった

ER第11シーズンを観終わった。
第10シーズンからニーラやサムが加わり、またアビーはついにドクターになる。この第11シーズンではカーター君がERを去る。というわけで、何だか第8シーズンでベントン先生とグリーン先生が去ったときのような大きな節目となるシーズンでもある。

いつものように、気になったエピソードや気になったゲストなどをメモ的にまとめておこうと思う。


Shane West
インターン研修でカウンティにやってきたレイ・バーネット役で第11シーズン第1話からレギュラー登場。ロック命のバンド青年で姿格好もとんがり気味というキャラだったが、すぐにそういった変わり種キャラはなりを潜めた(ケリーに医者になるのかロッカーになるのか決めろと言われたり)。ニーラとルームメイトになってニーラに恋心を抱いたまま成就せず。最後は唐突に事故に遭って両足を失うという悲劇に至る。そしてそのままERを去るというひどい終わり方だった。第13シーズン最終で降板。が、第15シーズンで義足をつけて数話復活した。


この第11シーズン第1話「不本意な別れ(One for the Road)」では、前回のシーズンまたぎをドカドカ解決していく。まずプラットとチェンは車ごと湖(川?)にダイブし、緊迫の脱出シーンなんかがある。救命艇に救われるものの、同乗してた男は帰らぬ人に。


ケリーは子供の親権を亡きサンディの親族と争って泥沼化していたが、ここであっさりと解決。親族側がたっぷりの理解を示し、あの争いは何だったんだ的な結末に。


カーターとケムは息子を失い、悲しみに暮れる。これは後をひき、カーターとケムは距離を置いた形になる。これはこのシーズン最後までひきずる感じ。


サムは息子アレックスを連れてERから唐突に去っていったが、ルカが追いかけ、やはりこれも何だったんだ的にサムはERに復帰するのであった。

関係ないが、この第11シーズン第1話だけ、オープニングテーマのピッチが上がってたと思う。なんだか音程が高くなってテンポが速くなっていた。
でも第2話からは戻っていた。何だったんだろう。


Jillian Bach
医学生Penny Nicholson役として第11シーズン第2話から数話登場。なぜか第12シーズンまでぽつぽつ出演。あまり印象に残らない役回り。


Leland Orser
外科スタッフのドゥベンコ役で、第11シーズン第3話より登場。女性関係でムラがあるものの、わりと人格者で指導者肌で、グリーン先生っぽい雰囲気もあった。この後エリザベスが降板することもあって外科キャストの補充もあったのだろう。リーランド・オーサーは「エイリアン3」や「セブン」での演技が印象的な脇役というイメージだったが、ERでは結構目立って最終シーズンまで61話に出演するのである。安定感たっぷり。レギュラー以外で、私生活エピソードもある数少ない一人だった。


この第11シーズン第3話「カーターに頼もう(Try Carter)」では、スーザンが唐突に出産後という感じになってる。前シーズンで出産直前という感じだったが、ERで産まれることはなかった。


また、ニーラはインターン受け入れ先で「やっていく自信がない」と言い出して、職探しにも失敗して最終的に病院の目の前のJUMBO MART(もともとマグーの店だったのが第9シーズンで店員が殺される強盗事件が起こってその後火事になってたが、その跡地にオープンした店。イートインのあるコンビニという感じ)にてバイトを始めていた。JUMBO MARTは架空の店。


Mädchen Amick
ソーシャルワーカー枠でメッチェン・エイミックが登場。第11シーズンの限定ゲストという感じで、カーターの(ケムと距離を置いている間の)相手役。メッチェン・エイミックといえば「ツイン・ピークス」のウェイトレスと「水曜日に抱かれる女」で抱かれた感じが非常に印象的だが、まさかERに出てくるとは。


この第11シーズン第4話「恐れ(Fear)」は、力作エピソード。薬の副作用で母親が子供を窓から飛ばせるという、何とも痛ましい事故。


また、ERのインターンが精神的にやられてしまう。アビーが引き止めるも、ERを去ってしまった。


スーザンはER部長になってて、欠員の埋め合わせでニーラに交渉する。ニーラは迷ったが、ERに復帰することにしたのだった。こういう風に復帰ってあるんだ。


そしてエリザベスはERを去る。経緯としてはカーターの患者に違法行為となるオペをしたことがあるが、そもそも出番は相当なかったといっていい。ベントンが去ってグリーンが死んでロマノが死んで、居場所が少なくなったところで降板となってしまった。


Sara Gilbert
医学生ジェーンとして第11シーズン第5話より登場。第13シーズンまで15話のみ出演。なんとなく存在感の無さが売りだが腕前は確か。クレンショーと変態プレイを嗜むという着地の仕方。


Ray Liotta
あのレイ・リオッタである。第11シーズン第6話「末路(Time of Death)」にゲスト出演。このエピソードは特別編という感じで放送時間も長かった。レイ・リオッタが末期の患者でERにやってくるんだが、なんというか何かやらかしそうなレイ・リオッタの顔が何ともいえない緊迫感を醸し出してた。


Henry O
チェンの父親役として、第11シーズン第7話、第9話のみに出演。もともとGeorge Cheungが演じていたが、何故かここに来て役者交代。


Eion Bailey
医学生ジェイクとして第11シーズン第9話より、このシーズンのみのゲスト出演。主にアビーとの絡みで、タブーを破ってアビーと付き合う学生。


この第11シーズン第9話「その夜のことだった(Twas the Night)」では、チェンの降板。もともと父親の認知症に悩まされていたが、いよいよ看病も限界で安楽死させようとする。プラットが付き添うなか、チェンは父親に薬を注射するのであった。チェンは復帰してレギュラーになるという出戻り型だったが、出産やら権力争いやらスタッフ昇格やら恋愛やら色々とあったわりには、いまいちパッとしなかった。第10シーズン以降、ほとんど目立った場面がなかったように思う。


第11シーズン第10話「重傷患者(Skin)」は、レギュラー降板直後からか、気合エピソードである。アビーが拉致されて、少年ギャングの治療を車内で強要される。ほぼ全編ビデオカメラ画質での進行。あわや殺害されるかと思いきや、何とか解放されたのであった。


Dan Hedaya
再びダン・ヘダヤが第11シーズン第11話のみ、登場。あの第4シーズンでグリーンとの絡みで面白エピソードは何だったのだろう。あのときは羽振りの良い敏腕弁護士だったが、今は落ちぶれてしまい、病院出口で医療ミスを訴えそうな患者を捕まえて歩くという姿に。久々に出てきたわりには、グリーン先生のことも触れないし、いったい何のために再登場したのだろう。


Tom Irwin
第11シーズン第12話で患者の父親役で登場。映画でよく見る人。


Chad Lowe
同じく第11シーズン第12話で登場。かつて第4シーズンにて数話出演したヘンリーが帰ってきた。


かつてヘンリーはカーターにつく学生として登場した。数年経って、第11シーズン第12話「新薬(The Providers)」にて製薬会社に都合のよいドクターとして、ちょっと魂を売った風な感じになってしまってた。このエピソードもなかなか気合が入ってた。

Eddie Jemison
ERに運ばれてきた患者として第11シーズン第13話に出演。ストレスたまる現代社会で精神をやられてしまったサラリーマン的な患者。この人も映画でよくみかける。


Frances Fisher
フランシス・フィッシャーがゲスト出演するのは第11シーズン第14話。ケリーの実の母として。ケリーの母親捜しのエピソードは前にもあったが、ここでついに見つかったという話。まあ、フランシス・フィッシャーも何かやらかしそうな顔をしている。


Cynthia Nixon
これも特別ゲストだろう。第11シーズン第15話「群衆のなかの孤独(Alone in a Crowd)」は力作エピソード。突然半身麻痺になってしまう患者役。病気って怖い!と思わされて、医療って凄い!と思わされる話。


第11シーズン第16話「こちらとあちら(Here and There)」では、ガラントが出演。ニーラと遠距離恋愛のような文通を続けていたが、戦地での診療風景が描かれる。そして、重病患者を受け入れる関係で、ERに行くことになるという…ちょっと強引な展開。


Garret Dillahunt
サムの元彼(アレックスの父親)として、第11シーズン第17話から。前シーズンで演じていたCole Hauserから見かけもガラッと変わって役者交代。このスティーブは後々も引きずって、第12シーズン終盤でえらいことになる。


China Shavers
第11シーズン第17話より、第12シーズンにかけて数話出演。プラットとの絡みで、ダニー・グローバーの登場予告も兼ねていた。なんかよくわからんけど街の福祉関係の人?半端じゃないアフロ。第12シーズンになってストレートになっててびっくり。


この第11シーズン第17話「つかの間の再会(Back in the World)」では、唐突にカーターが病院設立プロジェクトを進行していることが示されるのである。アンスポー相手にオーナー気取りなのである。ケムと距離を置いてるうちにカーターはこういうことを始めていた。


前話からの流れで、ニーラとガラントも再会する。ガラントはERの面々と顔をあわせまいとしたりする。


第11シーズン第18話「治療拒否(Refusal of Care)」では、またもカーターの病院設立計画の話も。莫大な金がかかることを懸念するケリーに対して、全部出すぜ的なカーター。


このエピソードも結構気合が入っている。息子のためにハンガーストライキをしている母親が、死にかけて説得されて涙ながらに食事を再開する。


Red Buttons
第11シーズン第19話にて第2シーズン以来の再登場となる「ルビーでいいよ」ことルバドー。演じるRed Buttonsは、この出演の翌年に亡くなったそうです。


この第11シーズン第19話「10年前の悪夢(Ruby Redux)」にて、カーターははっきりと「僕はスタッフドクターだ」と言ってる。まあそうなんだろうけどさ…いつからなんだろうな一体。


ルバドーとカーター。因縁の二人だ。第2シーズンでカーターはルバドーに嘘をついてしまうのだが、それをルバドーは引きずっていた。カーターはなんと忘れており、過去の記録を読んで思い出すのだった。カーター降板前のハイライトであり、カーターにとって過去の清算となるエピソードだ。


第11シーズン第20話「終身在職権(You Are Here)」にて、モリスがチーフレジデントとなる。プラットが本来の候補だが、本人が拒否してた。モリスはまだこの頃は頼りない存在。


このエピソードでカーターは終身在職権を得るのである。喜ぶカーターだったが。


しかしスーザンは終身在職権を得られなかった。このことが尾を引いたか引かないか、次シーズンの降板に繋がっていく。


第11シーズン第21話「愛の決意(Carter est Amoureux)」で、カーターは建設中の病院をアビーと見ている。この病院に、カーターは産まれるはずだった子供の名をつけることにしていた。


ケムの親が入院したと聞いて、カーターはフランスへ向かった。カーターとケムは距離を置いていたのだが、カーターはやはりケムと一緒になりたいと思い立つのである。やや唐突すぎる気がしないでもないが、まあ降板に向けての清算なのだろう。


Danny Glover
大ベテランダニー・グローバーが第11シーズン第22話から次シーズンにかけて数話出演。プラットの父親役。過去のわだかまりから、仲が回復するに至らなかった。


Sam Jones III
むしろタナボタ的にキャラが育ったのがこちら。プラットの弟(腹違い)のチャズ役で登場。のちに救急救命士になり、医学生になる。ゲイだったり色々とプラットがいる間はエピソードが多かった。最終シーズン最終話まで出演できた。


第11シーズン第22話「自分への手紙(The Show Must Go On)」では、レイとモリスが居合わせた屋外パーティで床が抜ける大惨事に。シーズン最後ということで大型の事件である。レイが大活躍。モリスは何もできず。


カーターがERを去るということで、お別れ会が開かれているのだが、大事故が起きたことで皆ERに戻る。カーターは知らない人と二人きりに。実にカーターらしい感じ。懐かしい写真がスライドに映される演出はなかなかのもの。


カーターの最後に看る患者は、実はカーターが医学生のときにとりあげた子なのだったという事実。でも第1シーズンにそれらしきシーンはなかった。後付けなのだろうが、ともかくカーターがERにやってきて10年以上経ったという重みが感じられるシーン。


カーターがERを去るとき、これまでの人々の声が聞こえてくるのである。グリーン、キャロル、ベントンの台詞はアーカイブということなので過去のシーンからなのだろう。粋な演出である。


病院の外で、何もできなかったモリスに対して「君がリードしろ」と声をかける。かつてグリーンからカーターに渡されたバトンとなる台詞だが、カーターは半分冗談という感じで声をかけている。しかし最終シーズンにてカーターとモリスが再会を果たすときに効いてくる。

とうとう第11シーズンにてカーターの降板だが、それでも次シーズンでも数話出演するのでそれほどの感傷はなかったりする。
エリザベス、チェン、カーターという古株の降板ということもあり、第11シーズンはそのせいか何となくパワー不足の感じもあったシーズンである。凄まじい力作エピソードは少なかったように思う。

 

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