松本清張全集3

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松本清張全集3「ゼロの焦点・Dの複合」を読んだ。

「ゼロの焦点」「Dの複合」どちらも長編といってもいいボリューム、が二つ入っている。
それなりに読めたが、ちょっと・・・という印象ではあった。

どちらも以前読んだことがある。「ゼロの焦点」は、松本清張の代表作のひとつだと思うが、俺はそんなに好きではない。
松本清張については小さい頃から読んでるせいもあって、どうにも贔屓になってしまうが、どれも水準が高いと思うのですね。単純に面白いし、松本清張が壮年になってからデビューして短期間の間にすさまじい量産をしたというのを知るともっとファンになると思うのだ。

そんな中にも好きになれない作品はあるわけで、俺の場合「ゼロの焦点」はその一つだ。

どこが駄目ってわけでもないが、他の作品が水準高いので、そこに達してないこれは好きになれないのかもしれない。

普通ってことだ。

ぐいぐい読ませる感じでもなく、じれったい展開だからってのもある。

「Dの複合」については、かなりじれったい展開。ノリは火曜サスペンスで、地味である。
タイトルは一応意味があるが、松本清張ってタイトルに意味がないのが多いので(俺はタイトルに意味がないのがいいと思ってる)、何もこんなタイトルにしなくてもなあと思わずにはいられなかった。

ただ、どちらも松本清張の作品の中では有名だと思うので、おさえておくべきだと思う。特に「ゼロの焦点」は社会派推理小説ブームのきっかけとなった作品だろうし。

(松本清張以前には、怪奇推理小説とか探偵小説ばかりで、松本清張以後、「動機」を重視したリアリティ追求型の小説が産まれた・・・ということになっている)

まあでも、松本清張を読んだことがなくてこれから読むんだったら、まずは「点と線」がいいんでしょうなあ、やはり。

そういう人、うらやましい。純粋に。「点と線」を読んだことない状態に戻りたいよ。あと「けものみち」「砂の器」「ガラスの城」とか。

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