サベイランス

サベイランス

「サベイランス」を観た。

サベイランス

デヴィッド・リンチの娘、ジェニファー・リンチが監督。リンチ親子で製作。
まあ七光りにも色々あるとは思いますけど。日本語版予告やらに「デヴィッド・リンチの愛娘ジェニファー・リンチ監督」というのはいかがなものか。愛娘ってところが、何か重要ですか。

どうも「藪の中」っぽくやりたかったようである…という解説をちょくちょく見かける。
ほんとにそうなのか?どこが「藪の中」っぽいんだろう。

どちらかというと真実は一つで、語り手は変わるも語られる内容も一つでイコール真実。
別に語り手によって齟齬は起こらない。何が真実だったのかという話ではないのである。どちらかというと、普通に日本で生きてると想像もしないような現実(悪徳警官と銃犯罪)がアメリカの田舎にあったわけですよ。それを少しずつ見せてくれるのが刺激的なのであって、そこは驚愕の真実ってわけじゃないのだ。アメリカの田舎のことはわからないが、もしかしたらアメリカの田舎者はこれを観て驚かないのかもしれない。「おお、そうそうこういう警官はいるいる」というかもしれない。

ま、あとのどんでん返し風味についてはね…最初から読めるでしょあれは。
むしろ、あのどんでん返し風味で終わらせようとしてるラストになるに従って、もう嫌な気分になってしまって、つまり「こんだけ引っ張って、しかも前半でそれなりに雰囲気作りに成功してて、それでこれかよ」という、がっくりするだけのラストが待ってる。リンチ親子はしょうもねー仕事をするなあ。

リンチ親子ってところを打ち出さなきゃよかったんじゃないか?
絵は綺麗だし、残酷な田舎悪徳警官とか、光る描写もありますよ。

全体的には、とっても残念。