恐怖のメロディ

Play Misty For Me

「恐怖のメロディ」を観た。

恐怖のメロディ

クリント・イーストウッドの初監督作ということである。
意欲的な内容や、第一作と思えない達者な演出が世間を驚かせたとか驚かせなかったとか。

そもそも、クリント・イーストウッドの監督作がそれほど好きでもないことは、これまでも散々に書いてることですが、その理由をここでまとめておくと、「話がそんなに面白くない、または大したことない」「ハッとする演技や場面をそんなに観ない」「メジャー感がない、それでいてマイナー感もない」というところで、総合して「なぜここまで持ち上げられるのかわからない」ということである。

面白くないってことでもないんですよ。面白いときは面白い。いい場面もあることはある。でも、突出してるわけでなくて、これくらいの水準の作劇する人材はわんさかいると思いますよ。
褒めちぎるほどでもなくて、でも貶すほどでもなく、えてして中庸な感じというか、平凡なのだ。「大変よくできました」ではなく「よくできました」くらい…

中途半端というと言葉が悪いが、それほどクオリティ高いわけでもないのに、「クリント・イーストウッド監督最新作」とかのフレーズがついて、なぜにそこまで名作扱いするんだよということだ。だから観てみるたびに、「うーん、普通の映画だよなあ。そこまで面白いわけでもないよなあ」となる。

「恐怖のメロディ」は、当時は珍しかったのでしょうか、ストーカーをモチーフにしてるところなんて斬新だったんでしょう。しかし意味不明のロングロングラブを盛り込んだり、なかなか愛憎に決着がつかなかったり、揚句の果てに最後のパンチで崖からまっさかさま、というのが、おいおい大丈夫なのかよというような。あとラジオDJの要素が途中から希薄だった。

悪くはないんですが、別に普通の映画だよなあという。「その男、凶暴につき」を観たときとまったく同じ感想なのである。