ロープ

「ロープ」を観た。

ヒッチコック監督作だ。1948年の作品で、ジェームズ・ステュアートが出演。この後「裏窓」「知りすぎていた男」「めまい」のヒッチコック作にも出演する。

ある部屋での一幕一場の話。男二人がある殺人を行い、その遺体を物入れにしまう。それをテーブルがわりにしてパーティを行う。しかし勘が鋭すぎるジェームズ・ステュアートが推理しはじめて…みたいな話だ。

本作はヒッチコックの中でもワンカットの実験作として知られる。原作は舞台劇。当時はフィルム撮影のため、どうしても15分くらいでフィルムを交換する必要がある。そのため、登場人物の背中へクローズアップしてやがて離れて、みたいなカメラワークで繋がっているように見せている。
というところまでは色んな解説サイトで書いてある。実際に観てみるとわかるが、そのように苦慮して繋げて見せているところもあるにはあるが、普通にカットがかわるように繋げてあるところもある。だからどちらにしてもワンカットの話ではない。

むしろ一幕一場として時間がリアルタイムで進むという点のほうが面白かった。外の景色が(もちろん作り物なんですけど)だんだんと夕暮れていって夜になるのです。それが話が進むごとに少しずつ変化していくのが綺麗だった。

話としては割りと普通で、よくジェームズ・ステュアートは始末されなかったなあと思えるくらい、やや緩慢に事件解決していく。
誰がやったのかどうやったのかは明らかになっているので、犯行がいかに露呈していくかが倒叙ものの醍醐味だが、そこに関してはまあまあの水準だったかも。

凄く久しぶりに観た。話はけっこう覚えているもので、それでも集中して観られた。ヒッチコックの手腕なのだろう。