西部戦線異状なし

「西部戦線異状なし」を観た。

邦題もやたら有名。1930年の作品で、今から87年前ということになる。第3回アカデミー作品賞を受賞した。もちろん白黒だ。
初めて観た。

原作はドイツのエーリヒ・マリア・レマルクによる1929年発表の同名作だ。1929年のドイツだ。第一次世界大戦は1914年から1918年のことで、ドイツは敗戦国。そのあと本作が書かれた。これは反戦小説なのである。第一次世界大戦中のあるドイツ兵の視点で描かれる戦争。

最初、学校で先生の演説に感化された青年主人公は、意気揚々と軍に志願して訓練をうけ出兵する。
しかし、戦争の前線で待ち受けていたのは想像をしない状況だった。…という話。

映画自体はアメリカ映画なのです。だから喋る言葉も英語。白兵戦を描くところはわりと迫力ある。ドッカンドッカン爆発も起こる。塹壕から機関銃みたいなのを撃ち続けて敵兵がバタバタ連続で倒れるところとか凄かった。

青年兵士は仲間が死んだり、自ら負傷したり、女性と逢ってドキドキしたり、色々ある。でも最後はあっけなく死ぬ。そして、そんな一兵卒が死んでも戦線に異常はない、というタイトルなのである。

しかし1930年か。日本でも何と1930年に公開されているようだ。
日本は、その後1931年に満州事変、1941年から日中戦争、そして第二次世界大戦で世界を相手に無謀な戦争を行うのである。

戦争後の戦勝国として反戦映画を作るアメリカをみて、なんでこいつに勝てると思ったのだろうか、ほんと不思議だ。

1929-1930年(第3回)アカデミー賞
作品賞受賞
監督賞受賞(ルイス・マイルストン)
脚色賞ノミネート