温かな手

温かな手

石持浅海「温かな手」を読んだ。

また連作短編。
限定された空間で、限られた情報で、ディスカッションの果てに解決されるってのは相変わらず。

 
人間と、人間に擬態した生物の話。どんな話だ。
擬態した生物は、人間に触れることで「吸う」ことができる。

で、なぜか頭脳明晰。なので探偵役。

 
手を変え品を変え、的な匂いがしなくもない。
この作者のは軽く読めるからそれはそれでいい。でも難点なのはキャラが立ってないことだと思う。
登場人物が何人出てこようと(男女問わず)、どの人も同じように見える。言動も似てる。

ストーリーの展開やらプロットとか、わりと頑張ってるほうだ。でも小粒にしか感じない理由は、キャラがはっきりしないからのような気がする。

 
ずいぶん偉そうなこと書いてますが。
なんだかんだ言って、石持浅海の作品をほとんど読み進めているわけで、もっと売れてくれよと応援の意味合いもあるわけで…
(雫井脩介にも通じるものがあるが、あっちは映画化の連続だしなあ)