フランス組曲

フランス組曲

「フランス組曲」を観た。

Suite Française

イレーヌ・ネミロフスキーという作家が未完のまま残した作品をもとにした映画。ユダヤ人で第二次世界大戦時にユダヤ迫害でアウシュビッツにて死んだイレーヌ・ネミロフスキー。そんなバックグラウンドでありながら、本作の内容はフランスを占領したドイツ将校とフランス人妻の許されない恋を描いたものなのだ。達観しすぎだろう…

ドイツ将校がフランスのとある屋敷に滞在する。主はクリスティン・スコット・トーマスで、その息子は戦地から収容所送りとなり帰ってこれず。その妻がミシェル・ウィリアムズ。最初っから何かありそうで仕方がない。

どうして何かありそうで仕方がないって、ミシェル・ウィリアムズの満たされない日常の顔といいますか、とにかく暴発する性といいますか、ミシェル・ウィリアムズの背負ったキャスティング効果ってそういうところにありませんか。どうしてこうまで簡単に一線を超えるのだろうと思うほどだ。ミシェル・ウィリアムズ恐るべし。何気にアカデミー主演ノミネート2回、助演ノミネート1回の実力者だ。

映画の中では占領する側と占領された側の間で凄惨な場面はあまり描かれない。しかし実際にはどうだったのだろうと思う。
クリスティン・スコット・トーマスはあんな怖い顔して実は思いやりのある人だったんだねとか、ミシェル・ウィリアムズもギリギリで踏みとどまるんだねとか、色々あった。

原作が完成してればまた評価は違ったのかも。
最後、パリに向かったミシェル・ウィリアムズのその先が気になる。