愛を複製する女

愛を複製する女

「愛を複製する女」を観た。

Womb

この邦題は「複製された男」にあやかったのだろうか。主演はエヴァ・グリーン。実は2010年の作品で、「007 カジノ・ロワイヤル」よりも後、この前の「300 〈スリーハンドレッド〉 帝国の進撃」ではどうしちゃったかという感じだが、それよりも前、の作品だ。

面白かった。
ボーイ・ミーツ・ガールの逆バージョン、少女が少年に出会う要素とSF要素を組み合わせたような話。

少女は少年に出会い恋をして、でも少女は東京に行くことになりいったんこの地を離れる。大人になって戻ってきたエヴァ・グリーンは好きだった男をものにする。しかし交通事故で男を失い、失意のなか男のDNAコピーを生むことを決める…という話。

やがて男の子が生まれ、成長するとあの恋した少年で、大人になって。しかし大人になった青年は恋人をつくってしまう。動揺するエヴァ・グリーン。やがて「コピー」と呼ばれるDNAクローンの出自を知る青年。

設定がそもそも現実とは少し離れている。それに加えてエヴァ・グリーンが浮世離れしていて(どうやって生計を立てているかなどがほとんど描写されない)、限界集落みたいなところのさらに孤立した浜辺に住んでたりするのだ。ここ電気くるの?というほどの。
すくすく成長する少年と妖艶なエヴァ・グリーンが何とも言えない危険要素を孕んでおり、目が離せない。

最終的には恋した青年の「子」を身ごもり、冒頭のワンシーンに繋がるのであろう。時間はとてもかかったがエヴァ・グリーンは望みの人生を手に入れたという感じなのだが…いいのかこれで、と思わずにいられないストイックすぎる生き方。

エヴァ・グリーンはどの作品でも目の周りが真っ黒でもうちょいナチュラルメイク嫌いですかというような女優だが、本作ではナチュラルメイクに近いところで頑張っておりとても新鮮だった。
何より妖艶な感じが本作の設定にぴったりすぎだ。ニコール・キッドマン「記憶の棘」やジュリアン・ムーア「美しすぎる母」を思い出した。なぜだろう。

思いのほか面白かった。音楽もよかった。
間(ま)をたっぷりすぎるくらいとる演出は挑戦的でした。スピーカー壊れたのか?と思うくらい無音が続くときが多かった。嫁は相当に眠そうでした。

 
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