ドリーム ホーム 99%を操る男たち

ドリーム ホーム 99%を操る男たち

「ドリーム ホーム 99%を操る男たち」を観た。

99 Homes

原題は「99 Homes」なので邦題はやや強引でもある。主演はアンドリュー・ガーフィールド、共演にマイケル・シャノンである。渋い。
アンドリュー・ガーフィールドは「アメイジング・スパイダーマン」のキャラが定着するかと思わせておいて意外な主演作が来たという印象。マイケル・シャノンは「テイク・シェルター」「THE ICEMAN 氷の処刑人」と実に勢いあるところ。

なかなか力作だったと思う。派手ではないけどテーマと役者が良かった。
サブプライムローン問題を背景にした人間ドラマだ。住宅ローンが払えず家を差し押さえられたアンドリュー・ガーフィールド一家。モーテルにとりあえず移り住み仕事を探すが、ひょんなことから自分たちを追い出した不動産屋のマイケル・シャノンに雇われることに。
日々の生活費のため懸命に働くアンドリュー・ガーフィールドは、やがてマイケル・シャノンの右腕として悪辣な不動産業者としてのしあがっていくが…という話。

家を差し押さえる場面てのは、なんだか観てて辛くなるというか、そもそもそんな当日になって抵抗してどうすんだよという気にもなり、立ち退きを迫られる家族にも全面的に同情はできないのだ。でも本人たちもどうにもならないところに巻き込まれているのだろうと思うと辛いところ。
アンドリュー・ガーフィールドが才覚をみせて何とか生活していけるようになるところまではアンドリュー・ガーフィールドを応援できるが、今度は弱者を踏み台にする商売に手を染める主人公に段々と応援できなくなっていく。

観てて不思議だが、そもそも善悪が難しいテーマなのだ。

マイケル・シャノンはこれまた達者で、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」で助演男優賞ノミネートされたのみだが、遅かれ早かれ主演男優賞を獲るだろうと思わされた。

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