ファング一家の奇想天外な秘密

「ファング一家の奇想天外な秘密」を観た。

原題はシンプルに「The Family Fang」だが、邦題は随分と慎重なところを攻めてきた感じ。なんでこんな言い訳めいた邦題なんだろうと思ったものだが、観るとなるほどという作品。ジェイソン・ベイトマンが製作、監督、出演。
ほか出演者は、ニコール・キッドマンやクリストファー・ウォーケンなど。

クリストファー・ウォーケンが父、ニコール・キッドマンが娘(姉)、ジェイソン・ベイトマンが息子(弟)という設定だ。ニコール・キッドマンは売れない女優、ジェイソン・ベイトマンは売れない作家。両親であるクリストファー・ウォーケンとその妻はアーティスト。両親から受ける影響がじわじわ効いているからなのか、親子の関係はややぎくしゃくしている。

両親はアーティストということになっているが、何のアートかというと人の意表を突くようなパフォーマンスを繰り返すというものだ。銀行強盗のふりをしたりといったドッキリ的な仕掛けを当たり散らす。その様がアートだというのだ。

変わった親なんだなという感想しかないような、突拍子もない設定である。その迷惑でしかないような親の影響もあって、何故か今もうだつのあがらない毎日を送るニコール・キッドマンとジェイソン・ベイトマン。

ジェイソン・ベイトマンが怪我して病院に運ばれたことをきっかけに親子は再び接近する。クリストファー・ウォーケンは一発面白いことをやらかすぞと、偽クーポンをファストフード店へ持ち込み混乱させようとするも、ファストフード店の対応が適切でクリストファー・ウォーケンがただのクレーマーになってしまった。アートでも何でもない時代が来ていることを知ったクリストファー・ウォーケンは家へ帰る。ところがこの家というのが妻の元ではなく別の家があったんだよねという意味不明な角度から結末をねじこんでくる。
親子で多少揉めるんだが、ダメだこの父親はと悟り、何かがふっきれてニコール・キッドマンとジェイソン・ベイトマンは未来がある日常に戻っていくのだった。妻は可哀そうすぎだが。

わけがわからん話だなあと思った。
面白いかというと、そこまででもなかった。ジェイソン・ベイトマンは基礎能力が高いと思う。なので良作に出演を続けるほうがよろしいのではないかと思った。
クリストファー・ウォーケンっていつまでも老人だなあ。変わらない。ニコール・キッドマンはこの数年で急激に格が落ちてしまった感がある。なんでだろうか。