クライムダウン

「クライムダウン」を観た。

主演はメリッサ・ジョージである。このどっちが名前なんだかわからない女優は「エイリアス」第3シーズンで最高にシリーズを盛り上げたキャラクター、ローレンを演じた人である。それ以外の作品ではパッとしたところがなく、近作だと「ディスクローザー」などだ。エイリアスから登場した強烈キャラクターとしてはローレンことメリッサ・ジョージやレイチェルことレイチェル・ニコルズなどいるが、一番の出世頭はブラッドレイ・クーパーなのだから皮肉だ。

メリッサ・ジョージ以外にも、悪役顔のカレル・ローデン(「ボーン・スプレマシー」「エスター」など)、イーモン・ウォーカー(「ティアーズ・オブ・ザ・サン」「メッセンジャー」など)も出演している。

2011年の作品。
メリッサ・ジョージを含む5人の登山仲間が行軍途中の休憩中、変な音を聞く。辿っていくとそこでとんでもないものを見つけ…という話。
最初、どんな系統の話なんだか想像がつかなかった。途中でルールがわかってからは割りと惹き込まれた。おおう、意外に面白いなこれ、凄いなどうなるんだ、と面白く観た。で、最後のほうでトーンダウンした。そんな感じ。

序盤の不気味な感じから一転、追う者追われる者の構図がはっきりして、川に流されるあたりまで、かなり良かった。スタントをもちろん使っているのだろうとは思うが、それでもメリッサ・ジョージ含めて役者陣が登山に挑む姿はそれなりに絵になっている。平地は走って移動するのとか良い。

後半というかクライマックス近く、祭りの街中に場を移してからは「なんだ…」と落胆していた。なんであのまま山で勝負しないのだろうとか、これじゃ普通の話じゃないかとがっかりしたのだ。

言うなれば、メリッサ・ジョージに何らかの特別な才能とかラッキーな一面などがあり、登山仲間が襲われるなかで自分だけ生き残ってしまい、でも犯人たちには逆襲を開始し(そのとき、限られた道具で知恵を絞って戦うのがベストだ)、必死の攻防の末、敵をすべて屠り、そして下山。そんなのを観たかった。

まあそれでも、2011年時点でメリッサ・ジョージにがっつり主演作があるのは素晴らしいことだなと思う。何だろうなあ、「エイリアス」の第3シーズンの奇跡。角度によってはシャーリーズ・セロンみたいなのに。