ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」を観た。

実話を元にしているらしい。フィッツジェラルド「華麗なるギャツビー」の編集担当、パーキンズの元に、大作の持ち込み原稿が来た。しかし読み込んで惹かれたパーキンズは出版を決意。喜ぶ作家のトマス・ウルフに対して、パーキンズは容赦ないボリューム圧縮を命じる…というような話。

編集者パーキンズと作家トマス・ウルフが主人公。編集者をコリン・ファースが演じて作家をジュード・ロウが演じる。
他の共演者にニコール・キッドマン、ローラ・リニー、ガイ・ピアース、ドミニク・ウェストなど。

なんかスリラーとかミステリーなのかなと思ったものだが違った。これはドラマというか伝記だよね。トマス・ウルフという作家の作品を読んだことないのでわからないが長編4つを発表し30代で夭逝したアメリカの作家なのか。トマス・ウルフの発表作のうらには編集者パーキンズがいた…という話である。

作家に編集者という良きパートナーズがつくことで、切磋琢磨した作品が生まれる。この話はそこを軸にして、なんだかジュード・ロウに偏執的なニコール・キッドマン、周囲がマイペース過ぎて心身穏やかでないローラ・リニーなどがバランスを不安定にさせる。別に作家と編集者がタッグを組んで大作を数年がかりで世に送り出して、そしてそれがヒットするんだから美しい話ですねとなりそうなものが、ならない。何でだかニコール・キッドマンとローラ・リニーがそれぞれの家庭を掻き回してしまう。成功体験がはっきりしない。

成功体験がはっきりしないと観客も置いてけぼり感をバシバシ食らう。何なんだこいつらは。何でうまいこといってない感じになってるのだ??と不思議でしょうがない。
フィッツジェラルドやヘミングウェイも登場するが、彼らは達観して余裕だ。その対比がキレイに整理されていれば良かったもののうまく噛み合ってない感じ。

本作はかなり評判が悪かったようだ。
編集のプロセスももっとじっくり追えばよいのである。ニコール・キッドマンの不安定な要素とかいらないと思えた。

コリン・ファースとニコール・キッドマンは「レイルウェイ 運命の旅路」「リピーテッド」に続いて3度目の共演。ペース早いなあ。

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