コンカッション

「コンカッション」を観た。

ウィル・スミス主演。リドリー・スコット製作の、医療・スポーツを題材にした実話ベースのドラマ。
共演にアレック・ボールドウィン、何だか好調のググ・バサ=ロー、エディ・マーサン、デヴィッド・モースなど。

元アメフトの大ヒーローが死亡し、心臓発作で処理されるところを何か不審を感じたウィル・スミスが病理解剖して調べていく。
するとアメフトにおける選手の脳ダメージが深刻であることがわかり、論文を発表。しかしNFLから圧力がかかり…という話。

実話ベースであるが70年代とか80年代とかではない。00年代に周知された話である。
前半ではウィル・スミスが調べ上げた事実を論文共著となる先生に情報共有して先生たちも「なんてことだ…」みたいな反応するんだけど、いやいやアメフトで脳に悪影響がありそうなんて誰だってわかるだろと思った。

しかしそれはメインではないんですね。そりゃダメージはあるだろうってのは誰だって想像するけど、NFLはその調査をずっと前から行っていて、それを隠蔽していたという話に繋がっていくのです。
でもNFLはFBIを使って圧力かけたり(これ実話なのか?)、ウィル・スミス夫妻にも色々あったり。

前半の緊迫感たるやたいしたものです。しかし後半になるに従って凄い勢いで失速していった感があった。
実話ベースだからなのか、ウィル・スミスも抑えた演技だし周囲もじんわり闇といった程度。映画ならでは、エンタメならではの料理はされていない。大演説があったり派手なカーチェイスもない。

盛り上がりに欠けるところがあった。もったいないと思った。
ただ、前半というか序盤の、往年のアメフトヒーローだったデヴィッド・モースがまだ若いのに脳にダメージがあるがゆえに悲惨な末路を迎えるところは何ていうか凄みがありすぎだった。デヴィッド・モースは元からパフォーマンスが高くて出演作を追いかけてるのだが、本作では非常に達者どころを見せていたと思います。

しかしアメリカってのは本当に闇だらけ。

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