ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち

ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち

「ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち」を観た。

The Painted Veil

ナオミ・ワッツ主演。あとエドワード・ノートンとリーヴ・シュレイバー。米中カナダ合作だそうです。なんと2006年の公開なんだが日本では未公開で2014年にDVDリリース。40代後半になって出演作がとても多いナオミ・ワッツだが本作当時は30歳代で凛とした女性で実に妖艶で、いかにもナオミ・ワッツという作品です。

サマセット・モーム「五彩のヴェール」が原作。かつてグレタ・ガルボの主演で「彩られし女性」以来のリメイクということだが未見。舞台は1925年頃の中国。日本でいえば昭和がはじまったころで、蒋介石の北伐とか満州とか、すなわち政情不安定である。
ナオミ・ワッツは良家の子女だったが自由気ままに生きてて婚期を逃しつつあり、体裁のために半ばノリで朴訥な青年エドワード・ノートンと結婚する。しかし退屈な日常の中で、リーヴ・シュレイバーと浮気。それを知ったエドワード・ノートンは内面怒り狂って中国奥地へナオミ・ワッツを連れていく。伝染病が蔓延する恐ろしい地へ…という話。

後半になるまではナオミ・ワッツにはあまり同情しづらいところもある。やっぱり不貞はいかんでしょとか。ナオミ・ワッツは本気だったかもしれんがリーヴ・シュレイバーが遊びだったのは少し気の毒でもある。まあエドワード・ノートンにしたら許せないでしょうね。

強制的に中国奥地に辿り着き、もう本当に何もやることがなくなるナオミ・ワッツなのだが、修道女の手伝いをはじめて人の役にたち、自分の居場所を見つけていき、はじめて夫婦の絆を取り戻していく。わりと後半はカッチリした作りで見ごたえもある。
最後はエドワード・ノートン気の毒であった。ナオミ・ワッツもせっかく夫婦の愛をふたたび確信したのにという悲劇な終わり方。

話としては普通だったかもしれないが、ナオミ・ワッツとエドワード・ノートンというこの二人がとても良いですね。全体的に重みを加えまくっていたと思います。

この邦題はいかんと思う。DVDレンタル店でも官能作コーナー(アダルトに近い)にて見つけました。
でもちゃんとした作品です。

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