修羅の終わり

修羅の終わり

貫井徳郎「修羅の終わり」を読んだ。

分厚い本だったな、永遠に読み終わらないんじゃないかと思った。
たしかな読み応え。

3つの物語が進むことに気づく。テロ活動に対抗する公安刑事。生活安全課の悪徳刑事。記憶をなくした青年。それぞれの物語が順番に少しずつ少しずつ進む。

時代設定が異なるようなので、どんな風に繋がるんだろうと思った。
読み進むにしたがって、そこの繋がりだけが気になるようになる。物語自体はそんな変わったこともなくて普通なのだ。

終盤まで来て、まだ繋がらず、これはもしかして…と思ったら、繋がらずに終わった。
いや厳密には繋がったんだけど(しかも最後の一行で)、3つの物語のうちこれとこれが繋がってました的な種明かしであって、物語が収束したわけじゃないのだ。

これは解説にも書いてあったけど、この3つの物語は読んでて「どれとどれが同じ時代なんだろう」というところが気になるように出来ていて、それがどうだったかの種明かしが、最後の一行なのだ。

でも繋がってないもう一つの物語は、いったい何だったんだということになる。

 
読み応えはあったけど、すっきりしない。
期待したせいか。

でも記憶をなくした青年のパートは、あまりスピード感がなかった。