恋のベビーカー大作戦

「恋のベビーカー大作戦」を観た。

2012年のフランス映画。軽めのラブコメだ。
主演はラファエル・ペルソナという人で「スペシャル・フォース」に出演している。ぱっと見はERのゲイツことジョン・ステイモスの雰囲気がある。共演はシャルロット・ルボン(「マダム・マロリーと魔法のスパイス」や「ザ・ウォーク」の出演は本作よりも後のことだ)、あとクライアントの社長を「トランスポーター」シリーズのフランソワ・ベルレアンが演じる。

90分という短い尺で軽めのラブコメで、典型的なパッケージだが時間に対するパフォーマンスは良いと思う。そして本作は内容が実に手堅いのだ。
主人公のラファエル・ペルソナはシャルロット・ルボンと付き合って、破局する。破局から一年経って、まだ未練のあるラファエル・ペルソナ。隣人の女性が病気で入院することになって4ヶ月の赤ちゃんを預かることになる。その子をダシにしてシャルロット・ルボンに再接近しようとする…という話。

何が手堅いって、独身の人が赤ちゃんを預かって、最初は嫌々で世話をする、やがて親感情が芽生え、その赤ちゃんはかけがえのない存在になり、でも別れのときが強制的にやってくる、というプロットはこれまでもいくつかの映画でありますが、このプロットはかなり鉄板だと思うのですよ。これには絶対に少なからず感動させる要素があり、それは魔法のようでもある。観てるときは普通にグイグイ惹きつけられるが、観終わって考えてみるとこのネタは相当に手堅いなと思うわけだ。

本作でも、主人公が未練のある女性に必死でアプローチするうちに、やがては女性も振り向いてくれるようになる話がメインでありながら、並行して赤ちゃんがもとの母親のもとへ帰るという別れがある。そこはかなり熱いものがある。
ということで、実はシャルロット・ルボンが後半に霞んでくるという面はあった。でも全体としては鉄板のコメディでしたね。面白かった。