青春のマンハッタン

「青春のマンハッタン」を観た。

ロバート・デ・ニーロ出演の、1968年の作品。監督はブライアン・デ・パルマである。元々は「ブルー・マンハッタンII 黄昏のニューヨーク」とかいう題名だった(原題は「Greetings」)。DVDで再リリースされるにあたり「青春のマンハッタン」と改題された。この改題により何が良くなったのか、さっぱりわからない。

1968年の作品ということで、ロバート・デ・ニーロがまだ20代半ばという時期。無名である。ただ、この作品が縁になったのかどうか、この後1970年に「ブルー・マンハッタンI 哀愁の摩天楼」が作られた(邦題のナンバリングが逆になっているのが意味不明すぎだ。日本公開順が逆だったのだろうし、逆でもたいした混乱がないくらいだったのだろう)。これもブライアン・デ・パルマによるもので、ロバート・デ・ニーロは同じ役名Jon Rubinを演じている。ブライアン・デ・パルマとロバート・デ・ニーロはお互いに有名になって、約20年後に再度「アンタッチャブル」で一緒に仕事をするわけだ。

本作「青春のマンハッタン」は、昔VHS時代に一度観たことがある。ロバート・デ・ニーロのフィルモグラフィーで言うと、これより前の作品「マンハッタンの哀愁」は廃盤だろうし観る手段がない。「マンハッタンの哀愁」はエキストラ出演ということだし、本格的に出演しているのは「青春のマンハッタン」が初、ということになるだろう。
ちなみに、この後に続く「ザ・スワップ」「血まみれギャングママ」「わが心の天使」「生き残るヤツ」あたりは観たことある。でも「御婚礼 ザ・ウェディング・パーティー」は観たことないな…
どれもこれもVHS時代の話で20年くらい前の話。今ではDVD化されておらず観る手段がない。

ちなみにストーリーはかなり適当である。いちおうベトナム戦争の風刺映画って感じになっている。徴兵されたくなくて演技の特訓をする男は出会い系にはまったりして(演じる Jonathan Warden はIMDbにもデータがろくにないし、Wikipedia英語版にも項目がないという謎すぎる人だ)、本屋で働くロバート・デ・ニーロは覗き風ポルノ風芸術作品を作りたがり、あとケネディ暗殺事件の資料オタクとなる男と、よくわからない若者三人を適当に場当たりに描いている自由な映画だ。凄いインディーズ臭が強く、普通だったら観なくていい映画だ。これを観るくらいなら「ミッドナイト・ラン」を観たほうがいいでしょうね。

これをDVDで再リリースするんだったら、あわせて「ブルー・マンハッタンI 哀愁の摩天楼」もリリースしてくれないだろうか。確か最後の場面が原題の「Hi, Mom!」という台詞で終わるんだったよなあ…と、記憶も怪しいが。