ダンサー・イン・ザ・ダーク

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を観た。

久しぶりに観た。前に観たのは8年前だ
そもそも一度観たらその強烈な後味の悪さで二度と観るのはためらわれる作品のひとつ…に間違いなくカテゴライズされる作品だと思う。非常に強いメッセージ色といいますか作り手の強靭な意思を感じる作品であります。ラース・フォン・トリアーは本作の次に「ドッグヴィル」というこれまた個性爆発な作品を送り出すのだが、いったいこの当時の評価の高さは何だったんだろうなあと思うわけだ。映画好きなら「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」観てるよね的な強制力は何だったんだろう。俺が思ってるだけかもしれんけど。

主演のビョークが音楽も担当。共演にカトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・モース、ピーター・ストーメアという素晴らしい配役。あとジェリコ・イヴァネクやシオバン・ファロンやステラン・スカルスガルドも出演している。

失明から不遇な運命を辿る話と、その脳内のミュージカル風景が対比して儚く、随時挿入されるビョークのパワフルな歌唱力がとんでもないクオリティに持ち上げていく。

とにかくビョークだ。あらためて今回観て思うが、ビョークの歌声が半端ないよ。何なんだこの女性は。聞いたらビョークとわかる声(エルヴィス・コステロと同じだ)と、そこに被さるストーリーの重さ。魂こめて歌うことでもたらされる情景が凄まじい圧力をかけてくる。聞いてるだけで苦しくなる歌ばかりだ。

これを観てるか観てないかで映画通を問われるなんてしょうもないことはどうでもいいと思うけれども、でも一度は観ておいてほしい作品でもある。ラース・フォン・トリアーが大好きってことではないけれども、本作は映画を観る人ならチャレンジしてほしい。

カトリーヌ・ドヌーヴとデヴィッド・モースとピーター・ストーメアも最高だったな。

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